(総括)
16日(木)週末の天気予報を確認、晴を期待して計画したが、20日(日)昼前の前岳付近から赤石小屋まで、断続的にどしゃぶりの雨、
幸いなことに雨具は撥水加工したばかりで、よく雨を弾いてくれてびしょぬれにはならなかったし、
新聞紙を持っていたので丸めて靴の中へ、これが乾燥を助けてくれて翌日も気持ちよく歩くことができた。
赤石小屋の話では雷の日も結構あったそうで、雨が降り始めた後気になったが、
雷鳴かも?と思った音は上空の飛行機のエンジン音だった。千枚小屋から赤石小屋までは長かった。
(個別)清水平を過ぎたあたりからシラビソの林が続いて、美しい様相となった。
千枚小屋付近から悪沢岳手前まで、マツムシソウとトリカブトの群生地が数ヶ所あり、鮮やかな紫色で彩られていて見事だった。
中央アルプスの彼方に北アルプス、槍・穂高連峰が青空にくっきりと見て取れた。
しかし、この後雲がどんどん這い上がってきて、中岳付近では雲にすっぽり覆われ、昼頃には雨なるだろうと思ってはいたが予想より早く降り出した。
荒川小屋への下り途中では、何かの鳴き声がするので数分間立ち止まっていたら、ハイマツの下から雷鳥が出てきて
登山道で立ち止まりじっとこちらを見ていたのが印象的、雨の中しばしのご対面だった。
千枚小屋から悪沢岳までは数人と擦れ違ったが、荒川小屋で出会った宿泊の人を除けば周りには誰もおらず、
雨の中をひたすら赤石小屋に向かう2日目の後半、休憩したくても雨の中、赤石小屋まで30分の富士見平でやっと休憩。
千枚小屋も赤石小屋も夕・朝食ともに、とても美味しかった。
赤石小屋の朝食は、駿河湾でとれたニギスの一夜干しがやわらかく”うまい!”。
千枚小屋は数日前に氷がはったそうで日没後はとても寒く、外にはいられなかった。
二軒小屋ロッジは満室で予約できなかったが、椹島ロッヂは個室を確保できた。
千枚小屋も赤石小屋も混雑はなく快適だった。
畑薙ダムから椹島ロッヂに向かう送迎バスの運転手さんが道すがら、
赤石岳の見える場所やフシグロセンノウが咲いている場所を徐行してくれたり、
特種東海製紙と大倉財閥の関係や88歳で赤石岳に登ったという大倉喜八郎氏の話しなどしてくれて楽しい車中だった。フシグロセンノウの花の鮮やかなオレンジ色が印象に残った。